アッペンツェル地方のメーターゲージ4 アッペンツェル鉄道の車両達

1933年製のABe4/4 43号機 この電車はスイス・メーターゲージ初の軽量構造半鋼製車体が採用された車両で、正面窓が左右非対称なのが特徴。撮影当時は、貨物牽引用に連結器が2種類装着されていた 1993年10月

同じくABe4/4 43号機の2等側。この電車には思い出がある。1988年位だったか、フラっと立ち寄った横浜・関内の模型店にHOスケールの43号機が置かれていた。何とも気になるデザインの電車で模型の作りも淡麗で素晴らしかった。「どこの鉄道なんですか?」「スイス。でも普通のレールじゃ走らないよ」缶ビールを飲みながら店主は素っ気なく答える。酔っているのか、「どうせ冷やかしだろう」と思ってか、当時の模型店ではありふれた冷たい返事。それでも、この模型がどうしても気になり、しばらく悩んだ後に、何という鉄道の何と言う車輛かも分からないまま購入した。これがスイス型ブラスモデルの第一号となり、スイス・メーターゲージのファンに引きずり込まれる「元凶」となった車両でもある。箱には「Lemaco」(レマコ)とあったが「made in Japan」としっかり刻印されていた。
この模型が、フクシマ模型の輸出品であったと知ったのは、何年も後の事である

1949年製 ABe4/4の2代目 45号機 後継機とは思えない位、あっさりしたデザイン

BDe4/4 47号機 この個性的な顔立ちの電車の同形機は2台。電車では珍しく機体名とエンブレムが付けられており47号機は「ウルネシュ」。残念ながら、1996年から車体の更新と塗装変更が実施され、この重厚感のある顔は消滅した

アッペンツェル鉄道の荷物電車 De4/4 50号機

旧ザンクト・ガレン、ガイス、アッペンツェル鉄道(SGA)のABDeh4/4 1号機 1等・2等・荷物合造車でリッゲンバッハ式ラックシステム装備車。何とも強烈な抵抗器が屋根上を占領している。そして、モーターが、まるで模型の様に床下に設置されている 

写真は全て1993年10月撮影

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