鹿児島市交通局は、市電と路線バスを運営していて、市電はビューゲルではなくパンタグラフ集電を採用し、併用軌道部分の架線を全てセンターポールにて吊り下げるという独特のスタイルである。経営が好調なのか、現在は譲渡車輌はなく全て自社発注車両で運営されていて、日本最南端の路面電車である

600形は、1959年(昭和34年)に16両が新製されたボギー車両 2021年(令和3年)9月

601は、白くま黒豚電車「でんでん」というラッピングがされている。601~604はコイルバネ台車

601「でんでん」とすれ違う超低床車の7000形7003。5車体3台車の7000形の頭の部分は虫の頭部の様で何とも不気味だ

2100形2101は、1989年(平成元年)に鹿児島市電開業60周年を記念して造られたシングルアームパンタの電車であるが、正面の1枚窓が「のっぺらぼう」の様で不思議な雰囲気だ。JR九州鹿児島車両所が外部用に初めて製造した車両で2輌が在籍する

2100形の派生形である2120形だが、正面の窓ガラスに傾斜を付け、両側に小窓を設置したので、雰囲気が変わった。側面のドアも4枚折り戸となっている 2120形2121

何故、形式名称を変えたのか良く判らない2130形2131

9500形は、800形の機器を流用して1995年~2000年に製造された鹿児島市電の主力機で15輌が在籍する。9504は、2018年から1年の予定という事で京浜急行のラッピングが施されたが、現在も活躍中

通常塗装の9500形9508

9700形は、9500形とほぼ同じデザインだが、釣り掛けではなくカルダン駆動となっている。9702は、「さんふらわあ」フェリーのラッピング電車となっている

これ以降の車輌は超低床車となり、趣味の対象とならず省略