烏山線は東北本線の宝積寺と烏山を結ぶ非電化の単線であるが、列車の殆どは宝積寺から東北本線を延伸し宇都宮まで走っていて、実質的に車両は宇都宮~烏山間を運行している。この烏山線で、1979年(昭和54年)から2017年(平成29年)まで38年間に亘って活躍したのは、キハ40であった

宝積寺で東北本線に別れを告げると仁井田(にいた)の先までは平坦な田園地帯を進む 仁井田~下野花岡間 2013年(平成25年)1月

殆ど直線で走ってきた烏山線は、仁井田~鴻野山間の市ノ堤用水を越えると急に蛇行を始める。幾筋かある川の河岸段丘を越えるためである 滝~小塙(こばな)間

烏山線のカラーは、前方から見ると何とか見られるが、このサイドラインはとても受け入れらるデザインではなかった。それにしても、酷い・・・ 滝~小塙間

2011年から、キハ40 1007は国鉄の一般気動車色となっていた。国鉄時代、実車は全て朱色5号一色の所謂「首都圏色」であった為、この一般気動車色は何かしっくりこない 小塙駅

河岸段丘を越えて25パーミルを下ってきたキハ40。正面にヘッドマークの様に貼られているステッカーには「七福神」が描かれていた

小塙駅を出て滝駅へ向かう 2013年(平成25年)1月

烏山線では、2014年(平成26年)より順次車両を蓄電池電車のEV-E301系(愛称アキュム)に置き換えが始まり、2017年(平成29年)には全てのキハ40が烏山線から消滅した。アキュムは、宇都宮~宝積寺間はパンタを上げて走行しながら蓄電池に充電し、宝積寺~烏山間はパンタを下げて蓄電池で走行する事が出来る。写真は架線集電区間の東北本線鬼怒川橋梁を渡るアキュム 2018年(平成30年)11月