1998年11月、サンモリッツを出発して、氷河急行の走るルートに沿ってレンタカーを走らせる。当時の氷河急行は、レーティッシュ鉄道(RhB)、フルカ・オーバーアルプ鉄道(FO)、ブリーク・ビスプ・ツェルマット鉄道(BVZ)の三鉄道を通し運転していたが、現在はFOとBVZが統合されてマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)となった為、距離は同じであるが通し運転しているのは二鉄道という事になる。そして、その氷河急行が越えていく峠の一つがMGBにあるオーバーアルプ峠である

レーティッシュ鉄道(RhB)からフルカ・オーバーアルプ鉄道(FO)の接続駅ディセンティスに着いた時はまだ地肌が見えていて峠をレンタカーで越えられるかと思われたが・・・

ディセンティスから三つ目の駅セドランに着く頃には雪も増え、ついに道路には「この先の峠は通行止め」の表示

Uターンも考えたが、スイスには車を貨車に積んで峠を越えるシステムがあるので早速トライ。自分で運転して車を貨車へ乗せると、貨車移動機が後方に引いていき、電車が到着したら後ろに連結してもらうという仕組み。ドライバーは前の電車に乗って移動する。これでセドラン〜アンデルマット間は、ゆっくり電車旅だ

オーバーアルプ峠最高地点の駅オーバーアルプパス(2033m)。殆どの乗客がスキー客で、この駅で下車して駅の上にあるリフトへと向かった。

オーバーアルプパス駅からネッシェン駅を越えると一気に下ってアンデルマット駅に着く。ここで車を無蓋貨車から降ろして、無事オーバーアルプ峠越えが終了した